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ドライアイについて
ドライアイについて
ドライアイは、目を守るのに欠かせない涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることによって涙が均等に行きわたらなくなり、目の表面に傷が生じる病気です。高齢化、エアコンの使用、パソコンやスマートフォンの使用、コンタクトレンズ装用者の増加に伴い、ドライアイ患者さんも増えており、その数は日本に2,200万人いると推測されています。しかし、多くの人が未だに診断に至っておらず、眼精疲労、眼痛、頭痛、自覚視力の低下、肩こりなど、QOL(生活の質)を下げる原因となっています。
マイボーム腺機能不全(MGD)という疾患をご存じでしょうか?涙はほとんど水分なのですがその水分が蒸発しないために表面に一層薄く油の層がのっています。)その油を分泌しているのがまぶたのなかにあるマイボーム腺です。そのマイボーム腺の機能がなんらかの原因で低下してしまう病気をマイボーム腺機能不全といい、マイボーム腺が減少する場合があります。人間は瞬きするたびに涙腺から水分が、マイボーム腺から油がでるようにできおり、涙は99%の水(液層)と1%の油(油層)からなっています。涙は水が足りなくなっても油が足りなくなってもドライアイ症状を引き起こします。最近の研究で、「油が足りないタイプのドライアイ」がドライアイ全体の86%以上であるということがわかりました。マイボーム腺機能不全は、「油が足りないタイプのドライアイ」を引き起こします。
©︎LIME研究会
マイボーム腺機能不全は、パソコンやスマートフォンの長時間の使用によるデジタルドライアイや、コンタクトレンズ不耐性、アイメイクによるドライアイなどと関連があることが知られています。デジタル機器のスクリーンを見ている間やコンタクトレンズ装用中は、瞬きが減少したり、不完全な瞬きになることで、マイボーム腺が正しく機能しない状態となり、やがてマイボーム腺機能不全になると考えられています。また、目元を美しく見せるはずのアイメイクはきれいに落としきらなければ、汚れとなり知らず知らずのうちにマイボーム腺機能不全によるドライアイを引き起こします。特に、まつげエクステションをしている場合、エクステンションが取れないよう優しく扱うため目元の洗浄が不十分になりやすいため要注意です。不衛生な状態が続き毛根にフケがたまり、デモデックスというまつげダニが棲みついてマイボーム腺機能不全を悪化させていることもあります。これまでマイボーム腺はまぶたの中にあるため、従来の細隙灯顕微鏡ではなかなか簡単 にマイボーム腺の観察ができず、マイボーム腺機能不全の早期発見は不可能でした。当院では、近赤外線を用いて非侵襲的にマイボーム腺の形態を観察できるマイボグラフィーを導入し、的確に診断し、適切な治療を提供できるように努めております。マイボーム腺機能不全によるドライアイは、点眼治療では改善しない場合が多く、温罨法、リッドハイジーン、マイボーム腺圧迫鑷子によるマイバム圧出など複合的に取り組んでいくことが大切です。